き憂

 大阪都構想を掲げた前橋下大阪府知事(現市長)の率いる大阪維新の会が同時首長選挙に圧勝した。
 閉塞感のある日本の政治体制下で共感もするがそれ以上に、危うさを感じるのは私だけだろうか。それは民主的な選挙で選ばれた首長なら教育問題にせよ、行政職員であるにせよ、自分の思いのまま、「生殺与奪の権」を握っているかのような発言が目立つからだ。
 そしてその顔は民主主義の仮面をかぶった権力者・独裁者の顔と重なるからだ。なぜなら選挙という洗礼を経て権力を欲しい侭にし、ユダヤ民族の絶滅を目論んだナチスドイツのヒトラーと同様な気がするといったら言い過ぎだろうか。
 恐ろしいことは続く。既存の弱小政党の追随、そして元々反対し、推薦候補者すら擁立していた二大政党の自民党、民主党、そして首相すら一転して大阪維新の会の主張に賛意を表す始末で、勝ち馬に乗る不謹慎な態度ばかりでなく、戦前戦中の大政翼賛会の様相を日本の政治状況は呈し始めている。
  
き人の憂いであればと祈るばかりだ。


上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

写真一覧をみる

削除
き憂
    コメント(0)