400年前のシェア

 NHK大河ドラマ「天地人・10月4日」を見ましたか。
 関ヶ原の戦いに敗軍になった上杉景勝(直江兼続)は、会津領120万石の領主(家臣6,500人)から米沢領30万石に移封されました。つまり、石高を4分の1に減らされたのです。石高が少なくなれば、6,500人の家臣を召抱えることは、いかに400年前のことといえ不可能と考えるのが当たり前でしょう。
 しかし、兼続は、不安を抱える家臣に対し、「ついてくるなら、一人も解雇しない」と宣言、6,500人の家臣は「領主景勝」につき従って、見ず知らずの新天地「米沢」へ移つた。まさに400年前のワークシェアリングを兼続は実行したのです。
 上杉の「義」兼続の「愛」の理念は、米沢藩の伝統として受け継がれ、江戸末期「鷹山時代」に、藩政改革、新田開発、倹約令、植林,養蚕と新しい産業を奨励、また教育の向上に意を注いだといいます。なにか今の世、身につまされる話ではありませんか。
 ドラマの余韻の冷めぬ15分後、NHKスペシャル「セフティネット・クライシス・子どもに貧困がしのびよる」でみたものは「家で食事が出きない子=学校給食が頼り」「学費が払えない=高校を退学する子ども」「医療費が払えず病気になっても病院に行けない子ども」。これは外国の子どもの話ではありません。
 夢も希望も実現できない子どもの現実、そして国の将来を、日曜日のテレビ2時間の短時間で垣間見た私たち大人。福祉とは「人がしあわせになること」の意味をもう一度考えてみませんか。


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